宇宙碧の諸行無常物語り

日々の出来事。家族発達凸凹あり。不思議話好き。

あっという間に・・・

さて、旦那父の余命が2~3週間となった。

あっという間の体調の悪さの速度が急上昇して、周りや本人も混乱している。

昨日、旦那殿は旦那実家へ行き日中を過ごし、訪問診療の先生も来られたようで、詳しく説明を聞いたようだ。

前日まで、免疫治療を頑張る気持ちでいたようだが、次の日にはホスピスを探す所まで体調の変化がみるみる悪くなっていった。

 

そんな中、私が息子に、

じいちゃんに会っとく?

 

いや、いい

 

なんで?

 

弱った姿を見たくない

 

あのね、人間生きていたらいつかは弱っていくものなんだよ。私も父さんもいづれそうなる。じいちゃんは今、頑張って生きているし、どんな状態でも会っておいたほうがいい。

 

はい、分かりました。

 

その日の夜に、息子は旦那実家へ行き、寝ているじいちゃんの顔とばあちゃんの様子をのちにこう言った。

 

じいちゃん、痩せちゃった。

ばあちゃん、老けた。

 

ちなみに息子の言葉にはオブラートに包むという概念はないので、そのまんまを口にしてしまうのはそういう特性があるということで・・・。

 

ばあちゃんは看病疲れで、体重が7キロほど減り、もともと痩せていた方だったので、

さらに痩せたらそりゃ老けたように見えてしまうかもなぁと思われる。

 

そんな息子に対して、今日の朝、旦那母から旦那殿に連絡がきた。

日曜日に息子君を旦那実家にきて欲しい。とのこと。

昨日の夜、息子が様子を見に行ったことを知った旦那父が、顔を見せてほしいとのことらしい。

たぶん最期になると思われるので、息子も行くことを了承。

 

旦那父は昔よく、息子を連れてハイキングに出掛けてくれていた。

息子に聞くと、自宅から鎌倉の極楽寺まで歩いたのは楽しかった。と話す。

からしたら、どんだけーな距離なのだが、二人とも歩くのは得意らしい。

 

そんな旦那父だが、どうしても旦那殿との人間関係は厳しかった。

旦那殿いわく

 

みんな愛情深いんだよ。(旦那弟と旦那母)

一生懸命やってあげてるんだよね。

 

どこか冷めてしまっている旦那殿。旦那殿も昔、喘息で苦しい思いをしたので父のつらさは分かる。旦那殿はその時の思いが蘇るのかもしれない。あの時何もしてくれなかったのに。無視をしていたのに・・・。

いまさら何を言っても仕方ないと思っているが、仏のような心があるわけではないので、旦那殿の心も複雑なようだ。

 

しかし、旦那弟のお陰で最期はきちんと家族としての団らんが出来たのは奇跡としか言いようがない。旦那殿もそれには感謝しているので、旦那的にはもやもやは残るが、結果憎しみで終了にならなくて私はε-(´∀`*)ホッとしている。